【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『暗記法について考える【1】』

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『受験について必要な能力を考える【1】』 

『受験について必要な能力を考える【2】』

『受験について必要な能力を考える【3】』

『受験について必要な能力を考える【4】』

 

暗記する内容が多くて覚えられない」「覚えようとしてもすぐ忘れてしまう

受験勉強はもちろん普段の授業や定期テスト勉強においてこういった経験を持つ人は多いでしょう。
人間の脳には忘却機能があるため、暗記にはコツが必要です。
今回、大倉山藍田学舎を運営する中で磨きをかけてきた効率的な暗記の勉強法や、記憶力を高める生活習慣について考えてみたいと思います。

そもそも暗記とは

そもそも暗記自体が難しいと感じる人は多いでしょう。また勉強嫌いになるのもテスト、テストで暗記に追われることも要因の一つだと思います。
人間の脳には幸か不幸か、忘却機能というものが備わっています。
もし見聞きしたことなどを全て覚えていたら、頭の中は情報でいっぱいになります。
そのためある程度の情報は脳が「忘れる」のです。
つまり「やみくもに暗記する」という行為自体が人間にとってとても難しいことなのです。

脳の機能は基本的には誰もが同じはずです。しかし、暗記が得意な人と不得意な人がいます。
私の経験上、暗記の得意な人は効率的な暗記法を心得ていまる一方、暗記が苦手な人は非効率的な暗記法を実践しています。

暗記が出来ない理由とは?

ここでは、私が考える暗記ができない主な理由について3つ考えてみたいと思います。
なぜ覚えることが困難なのか、理由から探っていくことは大事なことです。

【1】情報量が多くて覚えられない場合
情報量が多すぎるため、脳のキャパシティを超えてしまい覚えきれないことが理由の一つになるでしょう。
記憶とは、長期記憶として神経系を構成するニューロンにネットワーク化されるものです。このネットワークの容量は理論上無限とされています。
しかし、長期記憶に移行する前の短期記憶の段階では、脳内の容量はとても少ないと言われています。
ですから、短期記憶では、わずかな情報でも次々にインプットされると、長期記憶として定着する前に容量オーバーで消去されてしまいます。

【2】時間が経つと忘れてしまう場合
人は時間が経つにつれて覚えたことを忘れてしまいます。
たとえば、この記事について読んだ直後であれば、内容について説明できるはずです。
しかし、2ヶ月後に同じように説明してといわれても、うまくできない人が大半でしょう。
人の脳は一度覚えたことでも時間が経つと忘れていってしまうのです。

【3】情報が似ていることから混乱してしまう場合
似たような情報が複数あると、正確に覚えられない可能性があります。
目にした情報が似ていると、全て同じような情報に見えてしまい、正しく暗記することができません。
例えば、一般的な教科書の場合、特徴のある絵や写真がる場合は別ですが、ページの大部分が文字の羅列で構成されています。そのため、あまり特徴がなく、記憶として定着しないでしょう。

以上のような原因をふまえ、次回暗記の難しさを脳の機能面から考えてみたいと思います。

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎