【諦めない心 藍田学舎学長からのメッセージ】『あきらめなければ夢は叶う第1章-③』

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『あきらめなければ夢は叶う-②』

『あきらめなければ夢は叶う』

『大学入学共通テスト後の勉強法と注意点③』

■高校生たちと基本に立ち返って練習

文字通り惨敗の結果に終わった東日本実業団の大会から戻って来てすぐ宮﨑選手を向かわせたのは、ご縁のある高校の陸上部でした。その陸上部は男女ともに全国で優勝経験がある県下屈指どころか全国の強豪校。そこで部員たちと一緒に練習することを、当時の監督さんが快諾してくれたのです。

世界陸上出場経験もある宮﨑選手にとって、全国レベルとはいえ高校生と一緒に練習するのは屈辱的なこと。でも、一からやり直すためには、高校生たちと同じ練習を泥にまみれて行い、その姿を周りに見られて恥をかくこと、それが必要でした。

実際、高校生との練習をきっかけに、想像をはるかに越える速さで宮﨑選手は蘇っていきます。そう、まさに枯れる寸前であったあの才能が地道な努力、原点回帰により蘇っていったのです。

とにかく地道な練習の繰り返しだと聞きました。100m20本なんて、疲労が溜まって怪我につながるので一流選手はそうそうやりません。ですが宮﨑選手は必死に食らいつきました。30歳手前の選手が高校生と同じメニューをこなすのは、体力的にもきついでしょう。でも、かつてはそうやって来たことを体の細胞は覚えているはず。それを目覚めさせたかったのです。

基本練習の繰り返しは、実は一流選手にとっても絶対に必要なことなんです。同じ動作を繰り返し行うことで、自分の今の状態を確認できるから、ズレていたら修正できる。そうやってパフォーマンスをベストな状態で維持していくのです。

これは受験勉強においても同じことです。有名予備校に通う生徒に多いのですが、先生の授業を観てそれで満足してしまう。ウォッチャー、まさにお客さんになってしまうのです。でも、大手予備校の授業では、大事な行間は抜けているのです。実はその行間こそが大事で、それを読み取る力を養うには、ひたすら手を動かすしかない。具体的には問題集をひたすら問いていく。そうすると、理系なら微積分の問題を見ただけでグラフのイメージが湧くほどの感性が養われるのです。

受験本番ではそこが勝負のポイントになります。問題を見ただけでパッと答えのイメージが浮かぶようにする。つまり、問題を解くということを「体に染み込ませる」のです。

宮﨑選手も、高校生たちとの練習によって勝負勘が戻ったのでしょう。

翌年、2010年の日本選手権で男子100mで4位という結果を出します。

日本選手権での男子100mでの4位入賞は2005年ぶり。タイムも10秒31と自己ベストに近いところまで戻して来ました。

3位に入っていれば、翌年の世界陸上韓国テグ大会に出場できた可能性があったので、残念ではありましたが、それでも2010年はどの大会でも入賞という結果を残し、陸上専門雑誌にも「宮崎復活!」と取り上げられました。

そして2011年。この年も春先から好調をキープし、日本選手権の100mの決勝にも残りました。私はこの時のことを、今も克明に覚えています。

男子100m決勝は競技の最後に行われるため、サブトラックは真っ暗。メイントラックだけ照明が煌々と照らされ、日本で最も足が速い8人を待ち構えています。

目の前には選手たちがウォーミングアップしています。そこに宮﨑選手がいるのが不思議で、まるで夢を見ているようでした。

私のあこがれの選手だった宮﨑久選手が共に戦っているのです。夢の実現まであと少しのところまで….

ウォーミングアップが終わり、トラックに向かう直前、宮﨑選手は私のもとに駆け寄り、こう言ってくれました。

「ここまで来られたのは修一郎さんのおかげです。がまだしてきます」

【※ がまだす 九州の方言で頑張るの意味】

そう言って選手招集所に去っていく宮﨑選手の後ろ姿を見て、私は涙が止まりませんでした。体が震えて、勝手に涙が溢れてくる。まるでゾーンに入ってしまったかのよう。あんな経験は二度とありません……。今でも思い出すだけで熱いものを感じます。

しかし、結果は残念ながら最下位。実質的には、そこで、元陸上日本代表 宮﨑久選手の陸上競技人生は終わりました。翌2012年のロンドン五輪イヤーは、全く記録を残せなかったからです。

オリンピックに出場して9秒台を出すという夢は遂についえましたが、諦めなかったことで、とても大きな成果を掴むことができました。

やり切ったという達成感です。そう、自分自身と真正面から向き合い最後まで諦めないで戦い抜く心の実践ができたからです。

だからこそ、次のボブスレーで五輪出場という新しい夢に向かうことができたのです。

 第2章 夢をあきらめなかった宮崎久選手のこと(2) 】

藍田学舎 小野修一郎

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