【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『プレッシャーに打ち勝つ方法とは? ① 』

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『ケアレスミスが多い子供の特徴 ①』

『ケアレスミスが多い子供の特徴 ②』

『ケアレスミスが多い子供の特徴 ③』

まず受験の年の11月中にやっておくこと

気が付くと暑い夏も終わり、過ごしやすい秋も10月中旬です。
いよいよ11月に入ります。11月に入ると1月の大学共通テスト試験まで3ヶ月をきり、2月の受験まで3ヶ月となります。
受験を見据えた計画について考えると11月が終わる頃には受験が出来る状態にまで学力を高めておく必要があります。

学力を高めるといっても実際1月、2月に受ける受験時の状態にまで学力を高める事は難しいでしょう。
では受験生の皆が11月中に完成させておくべき事は、どの科目も未習分野がないように最後まで受験で使う科目の全分野に渡って演習しきる事です。
当然完璧に演習しきる事はできないでしょうから、苦手な場所と得意な場所の選別が出来るように全体像を捉えることです。

この時期に一番危険な勉強方法は、特定の科目、分野にこだわるあまり自己満足でしかない勉強を積む事です。
どの科目においても出来ない箇所があっても、そこにだけこだわる事なく前に突き進む事が一番大事です。
これまで積んできた演習、過去問題を通して苦手科目、苦手分野の克服をするのは11月中に全科目、全分野の演習さえ積む事が出来れば、12月に入ってからでも怖くはありません。
ですから、この一ヶ月間ひたすら未習分野が無くなる様に演習を積む事です。

プレッシャーとどう向き合い、どう克服するか。

実際、理想通りに学習が進んだとしても、今後は今以上の更なるプレッシャーが押し寄せてくるでしょう。
そのプレッシャーに打ち勝ち、力に変えるためには、想像以上の覚悟と努力が必要となるでしょう。
では、今やらなければならない勉強が順調に進んだとしても、問題はそのプレッシャーとどう向き合い、どう克服するかです。

私も自身のことを振り返ってみると、決して上手に自分自身と向き合いそのプレッシャーを力にする事が出来たわけではありません。
むしろ、迫り来るプレッシャーと真正面から戦うといった間違ったプレッシャーの捉え方で沢山の失敗をしました。
そこから学んだ事は、受験生ならば誰しも日々不安を感じ、試験の合否の有無の恐怖に追いかけられるものです。
であるならば、その不安や恐怖をプラスのエネルギーに変えるしかないということです。
プレッシャーを力にするその建設的な思考こそが、ピンチをチャンスに変えてくれるでしょう。

プレッシャーを力に変えることの重要性

そこで私は、様々なプレッシャーを力に変えることができるスポーツ選手の思考に学ぶべきであると考えます。
幸い今年は4年に一度のスポーツの祭典東京オリンピックが開催されていました。
コロナ禍において様々な制限の中、延期により今回のオリンピックは4年に一度の戦いが5年という月日に変わって開催されました。

オリンピックを見ていてふと、なんだか受験に似ていると思いました。
3年に一度、4年に一度という違いはありますが、受験もオリンピックも長い期間をかけて準備(勉強、練習)し、わずか1日(~数日)の勝負で結果が決まってしまいます。
では、こうした緊迫した舞台で結果を出すためには何が必要なのでしょうか。
東京オリンピックでも活躍した日本人選手達は沢山いました。
そういった選手達を毎晩テレビにかじりついて見ていた受験生はおそらくいないと思いますが、ニュースのダイジェスト等で受験生の皆も少なからず目にしたことでしょう。

勿論、結果が全てではありませんが、大舞台で結果を出した選手達から学ぶ事は非常に多いでしょう。
本当に多くの日本代表の選手達が私達のお手本となり、最高のパフォーマンスを通して私達へ教えてくれました。
こういった代表選手達は、同じ日本人として世界の大舞台でプレッシャーに負ける事無く本来の力、それ以上の力を発揮してくれました。
手に汗握って応援しているとなかなか気が付きませんが、試合中のあの表情、試合直後のあの表情の違いが私達に無言のメッセージとして教えてくれます。
「目の色が変わる」まさに試合中はそういった戦う目や表情をしています。
活躍した選手達は、そんな戦う目であったり、表情であったにもかかわらず、なんだかとっても美しく見えたのは私だけではないでしょう。
それは、結果を出した選手達はプレッシャーと戦っているのではなく、そのプレッシャーを力に変えることができたからではないかと思います。

受験生の皆も今感じている、これから感じるプレッシャーと戦うのではなく、そのプレッシャーを感じている自分自身と真正面から向き合い最後まで諦めずに努力する事でプレッシャーを味方にして欲しいと思います。
きっと、プレッシャーと戦っているうちは表情も厳しく、冗談の一つも言えないような切迫した雰囲気に包まれていることでしょう。
願わくは、プレッシャーを味方に、力に変えることが出来るよう努力を重ねて欲しいと思います。

次回『プレッシャーに打ち勝つ方法とは? ② 』

大倉山藍田学舎 小野修一郎

一歩踏み出す、諦めない気持ちはスポーツ競技と同じ