【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『プレッシャーに打ち勝つ方法とは? ② 』

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『プレッシャーに打ち勝つ方法とは? ① 』

誰もが必ず通る「苦しい時期」

さて、東京オリンピックで、個人的に印象的であった競技の一つに、卓球女子団体の銀メダルがありました。
その立役者の若手の選手達も幼いころから天才卓球少女と言われ、幼い頃よりメディアに追いかけられながら、思うような結果が出ない苦しい時期があったのだと思います。
過去のオリンピックでも中々メダルに手が届かず、悔しそうな表情をしていたのをよく覚えています。
周囲の期待を背に、ものすごいプレッシャーと戦っていたことでしょう。

だからこそ、オリンピックのメダルが確定した準決勝の勝利の瞬間、感極まって涙を流したり、金メダルに向けて腹をくくった表情を見せたりと、一人間としての様々な表情を画面越しに届けてくれたのでしょう。
他にも数多くの印象的なシーンがありましたが、侍JAPANの選手達の活躍はとても凄かったですね。
有言実行の金メダル、言うまでもなく日本中から大きな期待が寄せられる中でしっかりこの結果を残した事は本当に立派で、素敵な事だったと思います。
どれだけのプレッシャーがかかっていたのか、想像を絶するものがあります。

プレッシャーとどう向き合い、どう克服するか。

実際、理想通りに学習が進んだとしても、今後は今以上の更なるプレッシャーが押し寄せてくるでしょう。
そのプレッシャーに打ち勝ち、力に変えるためには、想像以上の覚悟と努力が必要となるでしょう。
では、今やらなければならない勉強が順調に進んだとしても、問題はそのプレッシャーとどう向き合い、どう克服するかです。

私も自身のことを振り返ってみると、決して上手に自分自身と向き合いそのプレッシャーを力にする事が出来たわけではありません。
むしろ、迫り来るプレッシャーと真正面から戦うといった間違ったプレッシャーの捉え方で沢山の失敗をしました。
そこから学んだ事は、受験生ならば誰しも日々不安を感じ、試験の合否の有無の恐怖に追いかけられるものです。
であるならば、その不安や恐怖をプラスのエネルギーに変えるしかないということです。
プレッシャーを力にするその建設的な思考こそが、ピンチをチャンスに変えてくれるでしょう。

プレッシャーを力に変えることの重要性

さて、つらつらと東京オリンピックの感想を書きましたが、私が思うことは、受験生にプレッシャーがかかるのは当然の事です。
プレッシャーから逃げる事は出来ません。ならば、その大きなプレッシャーを感じる今を全力で走りぬいて欲しいという事です。

成功したい、負けたくないそう思う人達の中にプレッシャーを感じない人はいません。
だからこそ、あと3~4か月後に迫った受験生の皆の「オリンピック」で、「合格」というメダルを獲得するためにプレッシャーを力に変える努力をして欲しいと思います。

きっと、上述したスポーツ選手達は決して天才などではなく、努力の人なのだと思います。皆、幼い頃から毎日、想像を超えた練習量をこなし、凄まじい努力をしてきたのです。
また、活躍した選手達の中には世界で勝つためにもっとも必要な事を取材で聞かれた時、「世界で一番練習した人が世界一になると思っている」そう答えていました。

プレッシャーのかかる一発勝負で自分を支えてくれるものは何か。
やはり自分がしてきた「努力」と、それに対する「自信」ではないでしょうか。「これだけやってきたのだから大丈夫」。この自信が平常心をもたらし、プレッシャーを力に変え、結果につなげるのでしょう。

今の自分と素直な気持ちで向き合い現状を把握する

私は受験も同じであると考えます。
本番ではそれまでの努力に裏付けされた自信が大きな支えになります。
その為にはまさに今、自分をとことんまで追い込んで勉強してみる必要があるのです。
3~4か月あれば、やれる事はまだまだ沢山あります。
夏に思うように成績が伸びず勉強のリズムを崩しかけている人も、やり方を見直し微調整する事は必要な事ですが、立ち止まってはいけません。
今立ち止まる事は、逃げ出す事と同様な行為です。

更に言えば、大学受験では金メダルを獲らないといけないわけではありません。
募集定員の中に滑り込みさえすればある意味勝ちなのです。
定員が多い分、オリンピックのように化け物じみたライバルの存在に左右される事も殆どないので、ある意味正当に努力が報われやすいとも言えます。
「自分の感じるプレッシャーなんて、オリンピックのメダリストに比べればちっぽけなもの」そう考えて気持ちを奮い立たせてみるのも一つでしょう。

栄光への道は、順風満帆ではないのが常。だからこそ感動があるのです。
受験生の皆が今感じている苦しさがあるとすれば、それはすべて合格後の感動への布石です。
オリンピックで味わったあの感動を、今度は是非受験生の皆が主役となって掴み取って下さい。
入試本番であなたを支えるのは、最後まで諦める事無く自分自身と向き合い続けたことで手に入れることができる自信とプレッシャーと言う名のあなたの味方です。
そして「今の自分と素直な気持ちで向き合い現状を把握する事」そういった思考がきっと「肩に力を入れてプレッシャーに打ち勝とうするのではなく、どうしたらプレッシャーを力に変えること出来るのかへ導いてくれるはずです。
人生の大一番だからこそ、悔いを残さないよう歯を食いしばってでも乗り切っていきましょう。

大倉山藍田学舎 小野修一郎

教育もスポーツ同じ『自分自身と真正面から向き合い最後まで諦めない心を育む』こと