【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『受験を目前にして今何ができるのか? ② 』

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『受験を目前にして今何ができるのか? ① 』

「見直しのタイミングが重要なポイント」

次に出口の工夫です。これは見直しのタイミングがポイントになります。
一般的に見直しは、すべての問題を解き終えた後に時間が余ったら行う作業という位置づけではないでしょうか。
しかし、1問解くごとにその場でザッと見直しを行いましょう。

これにはいくつかのメリットがあります。
まず、脳内がその問題の中に入り込んでいた直後の状態で見直しができるということ。
問題の条件が頭に入っているので、このタイミングなら短時間で確実な見直しが可能です。
計算ミスや誤字脱字がないか、聞かれていることに対しての解答になっているか、このあたりを中心にチェックします。
そうすると、「この問題は大丈夫」と自信を持って解き進められるので、その後の問題を解く時の安心感が違います。
これは非常に大きなメリットで、「さっきの問題でミスを・・・」等と後ろ髪をひかれることもなくなり、後の問題に集中して取り組むことができるのです。

また、最後に全体を見直す場合は、全部解き終わった後に時間の余裕がなければできませんが、直後の見直しであればその心配はいりません。
試験においては、難問が最後に残ることがよくあり、その問題を解いているうちに時間切れになってしまうこともあるでしょう。
しかし直後に見直しをしていけば、そうなる前に見直しを完了できるわけです。
もちろん、直後に行ったうえで最後にも見直しをする余裕があれば、より盤石です。

ですから今できることは机上で問題演習する時から、問題文を2倍の時間かけて読んだり、直後に見直しをしたりする習性を身につけることです。
今までの習性を変えることはそんなに簡単なことではありません。
しかし、そういった習性を変える努力をしない場合、悪習慣により本番の試験で大きな失点となってしまうのです。
これはいわば「保険」のようなもので、わずかな時間を投資すれば大きなメリットが得られます。
本番でいつも通りの力を発揮できないという人は、ぜひ試してみましょう。

問題分の読み方、見直しの仕方の習性を変える

さて、試験を目前に控えた受験生は今、何が出来るのでしょうか?
問題分の読み方、見直しの仕方の習性を変える努力をすることが受験生がまず第一に行うべきことです。
次に、現時点から受験までの残された時間の中で何が出来るのかを建設的に考えることです。

入試までの時間は限られています。
残された時間の中で受験教科の全体像を俯瞰して、残された時間がないことを痛感して欲しいと思います。
そして、その焦りを力に変えて最後まで諦めず走りぬいて欲しいと思います。

では、先ず残された時間から考えていきましょう。
1月20日にテストがあるとして、今日が11月30日とすると、試験当日まで残り51日となります。
試験前日までの時間を計算すると50日×24時間=1200時間となります。
その時間の中で勉強に当てられる時間を半分とすると600時間、いわば残り丸々勉強に使える時間は25日となります。

全科目満点を狙うというのも非現実的な話ですから、何をどう勉強するのかが大事になってきます。
やれることは1日1日減っています。
まず残された時間から逆算し今の自分に何が足りないのかを最優先して12月の戦略を立てることからしましょう。

次回「受験を目前にして今何ができるのか? ③」に続く

大倉山藍田学舎 小野修一郎

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