【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『自信を持つ事とは ③ 』
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自分自身、そして子供の在り方を受け入れること
様々なことを考える中で、親御さんが子供達に自信を持ってもらいたいと願うのは、「成績を上げるためや志望校に合格するためには、自信がなくてはいけない」という一般常識や固定観念に縛られた考えであることがわかります。
そこには成績(成果)を挙げるという欲が先に立ち、そのために「自信を持つ」ことが有効であるといった成果主義的な発想があります。
成果主義は、一回でも躓くと雪崩のように失敗を繰り返してしまいます。
目先の利益に囚われた結果、成果を手に入れられるならば、無我夢中に努力をする必要がなくなります。
受験生や仕事の例でも記述したように、物事がうまくいく時にはそのようなエゴにまみれた自我は消えています。
行為・行動そのものと一体化することで成功しようという自我が失せている状態、つまり、無我夢中のその渦中にいる在り方こそが逆説的に達成に至る近道となるからです。
従って子供達や仕事の仲間達に自信を持って「やればできる」といったようなことを言うのは、勉強や仕事に直面している人達の励みになるどころか、出来なかったらどうしようという不安や恐れを強めることになりかねません。
そもそも、対人関係において相手に対し自信を持ってと言うのは「あなたは自信を持っていません。」伝えるのと同義であり相手の存在に対する否定的な言葉とも受け取られかねません。
ありのままの自分と子供を受け入れる気持ち
そういったことから考えると、親御さんが子供達に自信を持たせ用とすることより大切なことがあるのではないでしょうか?
それはまず、自分自身の現状を真正面から受け止め肯定すること、そして子供達の現状の在り方をまず肯定することではないでしょうか。
ありのままの自分と子供達の姿を全面的に受け入れることです。
それは、一つに親子に特化される無償の愛です。
自信を持たなければ、成果を出さなければ、合格しなければ、成績が上がらなければ、等々、それは愛であって、本物の愛ではないのではないでしょうか?
自分自身の在り方を受け入れ、子供達の在り方までも受け入れることは、まさに親子や家族の愛だからこそ成せるものでしょう。
そういった愛情に子供達は、無意識下の中で自分は愛されているのだという自己肯定感を持つことができる。
たとえ失敗しても自分は大丈夫なのだという自己を信頼する気持ちであれば、物事に正面から向き合う勇気も持てるはずである。
つまり、子供達のありのままの在り方を認めることが子供達の大切な未来を作る一つの要素となります。
そういった事が、子供達が困難なことにチャレンジする勇気を育むことになり、「やれるかどうか分からないけどとにかくやってみよう」という心を持つことにつながるのだと思います。
親御さんは是非とも、子供達に「結果」を求めるのではなく「どのような姿勢で物事と取り組むのか」に重きをおいて、長い目で子供達を教育して欲しいと思います。
行為・行動と一体となってその行為自体を純粋に楽しむこと、そこには必ず喜び幸福感があります。
そういったマインドを持てるようになることで結果は自ずとついて来ます。
本当の自信はこのようなプロセスの果てに生まれるのではないでしょうか?
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎
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