【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『秋から受験時期までの勉強方法と心構え ①』
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受験勉強の天王山の夏も終わり、気がつくと10月に入りだいぶ涼しくなってきました。新学期も始まり一ヶ月が経とうとしています。
定期テストも終わり、コロナ禍の混乱もだいぶ落ち着いてきました。
この夏の真価が問われるのがまさに10月です。
我武者羅に頑張った結果は、消化するまでに少し時間が掛かります。今この時期に歯を食いしばってこそ11月・12月に結果が出るでしょう。
10月以降にするべき「立ち位置とゴールまでの逆算」
これまで培った知識と経験値が消化不良を起こす前に違った角度から、ゴールを見据え計画を再構築するのがこの9月末までにすることでした。
塾生の皆には常々、自分の立ち位置をしっかりと理解した上で目指すべきゴールから逆算して勉強しようと常に指導していますが、自分自身の頭の中でその立ち位置とゴールまでの距離をしっかりと意識する必要があります。
そこで以下にその立ち位置とゴールまでの逆算を意識できるように、あるアンケート結果を記載します。
『高3』の10人に2人は、9時間勉強したというアンケート調査の結果です。(参考:教育情報サイト)
某企業が1000人以上に行ったアンケート調査では、高校生の夏休みの平均勉強時間は以下のように分類されていました。
◎ 高校1年生
1日平均9~12時間勉強している人:0.7%
◎ 高校2年生
1日平均9~12時間勉強している人:1.9%
◎ 高校3年生
1日平均9時間~12時間の勉強をした人:18.6%
1日平均12時間以上勉強した人:3.2%
この様に、10時間前後勉強する人の割合は、高3になってから一気に10倍に増えるようです。
必ずしも勉強時間で成績向上率、偏差値は決まるわけではありません。
勉強時間だけ長くても、実際に勉強の密度が低ければ意味はないのは当然です。
しかし、「受験の天王山」の夏休みの勉強時間が9時間以下というのは、ちょっと寂しいような気がします。
しかし、その夏も終わり秋が到来しました。
夏期期間中、自分自身がその9時間以内の時間を密度濃く過ごし、その時間配分で納得しているならば問題はありません。
しかし、どれだけ勉強しても「これで良い」ということはありません。
最後まで学力向上の為に考えること
さらに学力・偏差値を向上させたいならば、今よりももっと自分自身と向き合いチャレンジする必要がありますね。
つまり、学習時間の増加です。とはいえ、9時間以上の長時間勉強にはそれ相応の覚悟と決心が必要となるでしょうが、実際は簡単にできるものではありません。
よって、まずトライして欲しいことは【まず1日だけでも、理想の勉強時間を達成する】ということです。
例えば9時間勉強することが理想であるならば、まず1日だけでも9時間の勉強を達成してみることに全エネルギーを使ってみることです。
そして、1日でも9時間勉強が達成できれば、「ああ、こんなもんか」というふうに意識の壁を越えることができるでしょう。
「なんだ、自分でも9時間勉強ぐらい、やればできるではないか」と思えるのです。
この感覚が非常に重要です。
よって、ここからさらに長時間勉強できるかどうかは、「工夫」の問題というより「慣れ」(=意識)の問題である場合が大半です。
「慣れ」の問題は、上記のとおり「一度、壁を越える」ことで、もう一度やってみようという意識が芽生えます。
その繰り返しが慣れを超えて非日常から日常へと変化していくことにつながります。
そのうちに、9時間が当たり前になり、9時間以下の勉強では不安を感じ、無駄な時間がもったいない気持ちにさえなるでしょう。
大倉山藍田学舎 小野修一郎