【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『子供たちに考えてほしいこと【1】』

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『中学生のGW中の過ごし方【1】』
『中学生のGW中の過ごし方【2】』

『義務教育ではないのに、なぜ高校に行かなければならないのですか?」

以前、塾生の中高生にこんな質問をされました。
私は、以下のように答えました。
「中学校までは義務教育だから絶対に通わなくてはならないが、高校から先は明確な理由や目的があるならばそうではない。行っても行かなくてもいいものだ。」

中学校を卒業する子供達には、高校へ進学しなくても良いという自由も当然あるのだ。
ただし明確な理由や目的にそって進むべき道があり、保護者の方が納得してくれたならばである。
そういったことを踏まえ「もしあなた達が高校へ行かない選択をした時、近い未来と遠い未来において、どんな生活を送るだろうか?むしろ、送れるだろうか?」ということを考えてほしいと思います。

昨今、明確な理由と目的を持って高校に通っている子供達はほぼ皆無に等しいでしょう。
「ただ何となく、皆が行くから、行かないと恥ずかしいから、多くの人と違うことはできないから」と非明確な理由があげられるでしょう。
高校全入が当たり前の時代ですが、保護者に守られているとはいえ「人生の岐路」に立たされているわけです。
高校進学、大学進学は義務教育ではないのですから、実際は通っても通わなくても良いということをまず知った上で高校進学・大学進学・就職といった数少ない場面では、自分の意思で行くと決めて欲しいものです。

人生のフローチャートをしっかりと描けるように想定をする。

私が上記のように答えたのは、自分自身の意思決定を促すためにも人生のフローチャートをしっかりと描けるよう「進学しない場合」を想定することで「進学することの意義」をしっかりと持ってもらいたかったからです。

そして、高校進学は「大学進学や就職するためのステップであったり、通過点ではなく、何故進学するのか?何故その学校を選ぶのか」を自分自身でしっかりと考えて欲しいということです。
つまりは、「塾に行きたい」理由は「先輩が楽しいと言ってるから」、「この服を買いたい」理由は「流行っているから」、ということではなく自分自身でしっかりとした理由を持って欲しいと思うからです。
「この時代に、学歴無しにまともな職業につけるわけがない」という大人達の固定観念にも似た意見を押し付けられて、大人の敷いたレールの上を歩いて欲しくないとも思っています。
裏を返せば子供達が自分自身で何も考えていないことになるからです。

最初の質問は子供達からすると特に深い意味はなく、ただ疑問に思ったことを述べたに過ぎないのでしょうが、「疑問に思うこと、納得をすること」を解決することはとても大事なことです。
そして高校や大学へ行くことの意義を知り「自分の意思で選ぶ」ということを意識することも、子供達にとって非常に良いことでしょう。
「皆がそうするから」「皆と同じ」「行かないと恥ずかしいから」といった根拠のない通過儀礼的なものではなく、とにかく自分の意思で決めることの大切さを子供達に伝えていきたいですね。

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎