【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『暗記法について考える【3】』

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『暗記法について考える【1】』

『暗記法について考える【2】』

前回のブログでは、暗記の難しさ・短期記憶と長期記憶についてを脳の機能面から考えました。
今回、長期記憶へ定着させる効率の良い暗記法について考えてみたいと思います。

五感をフル活用して暗記する。

人には、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感が備わっています。
この五感をできるだけたくさん使うことで、暗記による学習効率が向上します。

①:音読する
視覚と聴覚を使うために普段の暗記ではなるべく声に出して読むことがポイントです。
英単語や歴史の人物などの暗記はもちろん、参考書の解説文なども音読することで理解度が増します。
特に音読は声に出し、口を動かし、自分の耳で聞くことで格段に記憶力が上がります。
尚、音読する際には耳栓をするのがおすすめです。耳栓をすると周りの音を遮るだけでなく、声に出した内容が骨伝導で頭の中に大きく響くため、集中力が上がります。

②:書いて覚える
暗記学習において、ノートにひたすら書いて覚えようとする人は多いでしょう。
書くことで視覚や触覚を使うため効果はありますが、時間がかかるデメリットがあります。書くときにはあわせて声に出して読むと効果的です。声に出すことで聴覚も使うため、より効率的に暗記できます。

③:1回で完璧に覚えようとしない
人は時間が経つにつれ覚えた内容を忘れていきます。そのため一回で完璧に覚えようとしても難しいのが現実です。
コツコツ積み重ねる努力が必要です。

④:短時間で何度も繰り返す
適切なタイミングで復習することで記憶の定着率は向上します。
ポイントは、短時間でいいので何度も暗記を繰り返すことです。繰り返し覚えることによって、脳が重要な情報だと判断し長期記憶になりやすくなります

⑤:暗記は夜や寝る前に行う
人間は覚えた知識を眠っている間に整理して記憶として定着させます。
朝や昼に勉強しても暗記がうまくいかない場合は、夜の寝る前に暗記してみるのが効果をあげるかもしれません。

日々の生活環境から気をつけること

また、理論やテクニックに頼るだけでなく日々の生活習慣から脳の状態を気をつけることも大事な要素となります。

①:睡眠時間を十分に確保する
人は睡眠によって記憶を整理し定着させます。普段から睡眠時間が短いと記憶力にも悪影響が出てしまいます。
記憶を維持する上で最適な睡眠時間は、最低でも6〜7時間ほどだと言われています。
徹夜や夜ふかしをしたりして睡眠不足になると、記憶力や集中力が落ちてしまうため、睡眠には十分な時間を確保するようにしたいものです。

②:適度に運動して脳に刺激を与える
記憶力を上げるには「勉強だけでなく適度に運動すること」も大切です。脳は複数の部分が刺激されるとより活性化します。
勉強を長時間続けると、脳の同じ箇所ばかりが刺激され続けるため、機能が低下して暗記の効率も悪くなります
簡単な運動(ジョギングなど)で異なる部分の脳を刺激することで、疲れた脳が活性化して集中力や記憶力もよくなると言われています。

成績アップに良いとされる様々な事を見て、聞いて、調べて、記憶のメカニズムを知ることから始める。
しかし、正解はどこにもないでしょう。
だからこそ、自分自身と真正面から向き合い、試行錯誤の末に、自分流の暗記法を確立して欲しいと思います。
自分自身で手にしたノウハウは必ず自分を救ってくれるものになります。
確立した勉強法、暗記法を継続していくことで、学力の向上・成績アップというゴールが必ず見えてくるはずです。

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎

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