【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『子供達の可能性を潰してしまう言葉 ② 』
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『大人達の口癖が子供を変える 〜親の言葉が子供達に与える影響〜』
親の顔色や日常で使う言葉は、子供達の心や習慣に深く影響しています。
極端に言えば、親の一挙一動に喜んだり傷ついたりしているのです。
しかし、子供達は自分の感情をうまく表現できないため、親は子供達の気持ちを見落としやすいのです。
例えば、親が日常的に「面倒くさい」「何で出来ないの」「早くしなさい」といった言葉を使っていると「言われなければ何もできない子」になってしまいます。
自分自身の考えを持って「これをしよう」とか、「どうやってやろうか」などと考えていたとします。
しかし行動する前に親から指示され、急かされてしまうと、そういった環境下で過ごす子供達は自分で考えて行動する機会が持てず、親から言われることが当たり前になっていることから、自分から動こうとはしない子になってしまうのです。
自分の意思を持った行動ができない子供達が「早くしなさい」「こうしなさい」と大人達に急がされることは、子供達をとにかくその場をやり過ごそうと、物事を適当にこなすような行動を駆り立てます。
例えるならば、本を本棚にきちんと整理してしまうことなく、ただ一箇所に積み上げているような状態です。そういったその場主義的な悪習慣が身に付いてしまうと知識や情報までもが、上手に整理整頓できない大人になってしまうでしょう。
『落ち着きのない子供たちの共通点』
また、「落ち着きのない」子供達に「落ち着きがない」と言って心配するお母さん達は沢山います。
しかし実は、大人達に「早くしなさい」「これをしなさい」「こうしなさい」といつも言われている子供達ほど「落ち着きがない」特徴が多く見受けられます。
親の思いとは裏腹に、子供達を落ち着きのない子にしてしまっていると言えるでしょう。
まず「何で出来ないの」「ダメ」と日常的に言われている子供達は 「自信のない、持てない子」になってしまいます。
子供が何かをしようとする時に、「それはやってはダメ!」と制止したり、「何で出来ないの」「ダメ」と言って否定してしまうと、子どもは自信を失ってしまい、自分から物事に向かっていけなくなります。
そうして子供たちは親の顔色をうかがいながらでないと動くことができなくなってしまいます。
そして「これをしなさい」「こうしなさい」「何で出来ないの」「ダメ」等と言われ続けていると、子供達は何事にもだんだんとやる気を失っていきます。
「どうせ自分はダメだから、やってもしようがない、出来ない。」と思い、やる前から諦めるようになるのです。
そしてついには、自分から何かに取り組むことをしなくなってしまいます。
以上のように親のエゴを押し付ける形となるような心ない言葉を投げかけることは子供達のやる気や好奇心、周りのへの関心すら薄れさせ、何かに挑戦することをしない子に育ててしまうことになります。
そういった事態に陥らないために、日常的に使う言葉の選択を見誤らないようにしたいですね。
次回 イライラを封印する親の心得
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎