【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『公立高校と私立高校のどちらにいくべきか? ③ 』

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『公立高校と私立高校のどちらにいくべきか? ① 』

『公立高校と私立高校のどちらにいくべきか? ② 』

公立高校と私立高校の主な違い

公立高校と私立高校には、大きく分けて6つの違いがあります。
そういった違いを理解し、子供達にとってどういった高校に進学することが一番良いのかを検討する必要があります。

①:学費
一般的に、「公立高校は安く、私立は高い」というイメージがあると思います。
学費に関して考えてみると私立の方が高いのが現状です。

②:学校によるフォロー
学校にもよりますが、一般的に学費に比例し、私立の方が面倒見がいい学校が多いでしょう。
補習等のフォロー体制が公立よりはしっかりしていることが多いです。

③:教育方針
公立の場合は文部科学省の方針に従って教育方針が定められています。
独自性は少なく、一般的な方針を掲げています。
一方、私立は私設であるため教育方針は基本的に自由です。
各校それぞれ「特色のある教育」を展開しています。

④:設備
学校によって異なりますが、私立高校は広い学習スペースや蔵書数の多い図書館、食堂などの学校設備が整っている学校が多くあります。
設備面では、公立よりもお金が掛けられています。

⑤:受験方法
公立高校は、基本的にはどの学校を受けても同じ試験問題を受けます。
逆に私立では、学校ごとに独自の試験問題が出題されます。

⑥:合格実績

偏差値を決める基準は大学への合格実績です。
私立は、成績次第で死活問題に関わりますから、必然的に合格実績は高いものとなるでしょう。

それぞれの違いを把握した上で、進路選択をしていくべきでしょう。

教育費の差はトータルで考えると意外と変わらない?

高校3年間にかかる費用を考える際は、学費だけでなく、塾の費用を考えるべきです。
「公立より私立の方が学費が高い」と上述しましたが、平均してみると、公立高校は年間約20万円、私立高校は、年間約60〜80万円の学費といわれています。
また、私立は制服代などの公立よりも多くの費用が必要となることが多いです。総合的に考えて、 3年間で250万円ぐらい違うと考えておく事が必要でしょう。しかし、私立はフォロー体制がしっかりしている学校が多く、進度も早く、学校で補講までしてくれることもあります。そういった結果、塾の費用を掛けずに大学受験できることもあります。

結果から考えると、子供の状況にもよりますが公立に通って塾や予備校に通った場合と、私立で塾に行かずに済む場合では、学費の差がなくなることも出てくるのです。
安易に「公立は安い、私立は高い」というイメージだけではなく、行きたい学校の学費・塾・予備校費用・部活動の活動費用など様々な条件をあわせて考えていきましょう。

実際には大学受験に有利なのは、公立と私立どちらなのか?

大学受験を考えたとき、有利なのは、公立高校と私立高校どちらでしょうか。

私立大学の場合、付属高校に入れば余程の事がない限り進学できる場合が多いでしょう。
しかし一般受験で大学に行く場合は、公立と私立ではあまり関係ありません。
勿論、公立にも私立にも指定校推薦があります。
しかし通常は、一般受験を選択すること多いでしょうから高校のレベルの差も関係ありません。

公立高校と私立高校の特徴について考えてきましたが、これらの特徴を踏まえ、最終的に進学先を決めるときは、「子どもが行きたい条件」「子供の意思」を最優先で考えることが大切です。
また、行きたい私立大学があり、提携している高校や付属高校があると時は、私立高校を選ぶことも選択肢の一つでしょう。
それ以外について上述してきましたが、公立と私立で大きな差はありません。
通学時間、部活動、校風なども踏まえて総合的に判断していくことが大切です。

また、「私立は高いから公立だけ」という考え方は非常に危険です。
なぜなら、公立高校に全て落ちてしまった場合もあるからです。
たとえ、公立高校が第一志望だとしても、私立高校も調べて受けておきましょう。

このように、「子どもの条件」を考えた上で、それを満たす学校を探していくことが進路選択で失敗しないために必要なことです。

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎