【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『GW明けから夏期講習までの過ごし方について②』
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限られた時間の中でどう効率よく使うか
また暗記をする教科・物事に関しても、目的目標を明確化しましょう。
例えば英単語を覚える場合、受験英語を上達させたいのか、TOEICや英検対策の為なのかを明確にすることです。
そして、その目的によって取るべき行動や記憶すべき範囲も違ってきますので、どう行動することが直線的に物事にアプローチできるのかを良く考えていく必要があります。
例えば、そういった行動の一つに「必要に応じて扱っているテキスト、単語帳などにマーカーを引き、『自作単語帳』を作成する事」などがあります。
そうやって記憶するべき物を整理する事で、絶対に覚えなければならないものを絞り込み自分自身の頭に情報の一端を触れさせる事が記憶につながっていきます。 限られた時間の中でどう効率よく暗記するかを常に考えてほしいと思います。
効率よく記憶していくためには
単語やその他の知識ものの暗記をするために机に向かう時間は勉強とは言えません。
まず『試行錯誤して問題を解く事が勉強である』という事を大前提に認識しましょう。
「覚える対象」を取捨選択し、次に考えるべきは「どう覚えるか」でポイントとなるのは記憶すべき“情報の圧縮”です。
情報を分解し、規則性を見つけて関連付けることで暗記する必要があります。
例えば、「circumstance(状況)」という単語を例にあげてみます。
まずは「cir・cum・stance」と文節に分けてから、「cir→サークル(cirーcle)→円、輪、周りに」+「stance=スタンス、立っているもの」=「自分の周りに立っているもの」=「状況」だと考えます。
これならば意味も類推しやすく覚えやすいのではないでしょうか。また一つの語源の意味を覚えれば、類語にも応用可能ですね。
「stance」が「立っているもの」だとわかれば「distance」は「反対」を表す「dis」とセットであるため、「近くに立っていないもの」=「隔たり」という覚え方ができます。さらに、「disarm」なら「反・武器」で「武装解除する」というように、どんどん語彙を増やしていけます。
このやり方は、普段から細部よりも、物事の大きな流れを把握することが得意な人に向いていると言えるでしょう。
私は常々、生徒の皆に、勉強は『情報を整理する事』『全体像を把握する事』と指導しています。
細部にこだわるべき時とおおまかにでもいわば雑にでも全体像を捕らえる事で何をどれぐらい、といった感覚を養い、情報の漏れを最小限にとどめようといった思考です。
多くの大人たちは中学・高校時代に英単語を覚える時に「ひたすら繰り返し書き取って覚える」力業でスペルを暗記していたと思います。
日本の学校教育ではそういう教え方が主流ですが、受験勉強では暗記すべき情報量の絶対量が増えてくるため力技ではどうしても限界があります。
ですので前述したように英単語を文節に分けて規則性を見つける事で、関連付の暗記を行っていく方が望ましいでしょう。
これは英単語に限らず、規則性つまり「似ているもの」を意識する事は、“記憶の圧縮”において非常に重要な事です。
『GW明けから夏期講習までの過ごし方について③』に続く
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎