【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『子供たちに考えてほしいこと【3】』

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『子供たちに考えてほしいこと【1】』

『子供たちに考えてほしいこと【2】』

個性を活かした先に幸せがある

自分自身の内面から目的や目標達成のために湧き出る「自分自身は本当にこうなりたい、こうありたい」という意思を持たずに漠然と皆と同じように、敷かれたレールを歩くことが良いものであると思い進んでいる場合、本当に最後まで頑張りきることはできるのでしょうか?
私は「目的・目標もなく、自分自身と真正面から向き合い最後まで諦めずに頑張ること」は出来ないと思っています。

人にはそれぞれ個性があります。その個性を最大限に活かすことで本当の自分に出会い、頑張ることができるのではないでしょうか?
人は皆、それぞれ性格や趣味嗜好、得意なもの、不得意なものが違います。そして誰もが「個性」を持っています。
その個性をできるだけ発揮して生きていくことは「本当になりたい自分と出会い、本人を含め、関わる人間達をも巻き込んで頑張ること」ができます。
それには、まず「自分自身と真正面から向き合い、自分の個性を知る」必要があります。
そして、自分と向き合った上で「その個性を活かしていきたい」と言う意思も必要です。
意外にも子供達は、大人達が思っている以上に自分達の個性に気が付いているものです。

個性を見極め、伸びしろを潰さない。

時に、子供達は、私は〇〇が得意だから、〇〇になりたい、〇〇が苦手だから〇〇にはなれないと言います。当然そこには、思いこみや刷り込みも存在するものですが、その時点においての自己表現や発言は実に素直なものでもあります。 

しかし多くの大人達は「得意・不得意でものを言ってはいけない、そんなことでは食べていけないからしっかりと勉強して良い大学に行きなさい」と固定観念を押し付けることで、子ども達の自由で個性的な部分を阻害し、子ども達の可能性という未来を悲観します。
そういった過程の中で、多くの夢や希望や可能性をもつ子供達も、画一的で常識的な道を歩む大人へと変貌していってしまうのです。
子供達と接する私は常に、大人達がもっと子どもの個性をしっかり見て、可能性を伸ばしてあげられる教育を受けさせてあげられる様に心がけるべきであると思います。
特にこれからの時代はかつてないほど個人の能力が問われることが明白です。学歴も昔ほど効果を持たなくなるでしょう。
それはテストの成績には表れない要素であり、大人達がしっかりと見極め、子供達の可能性を上手にリードしてあげることが必要となるでしょう。 

こうして考えてみると、子どもの個性、才能を見極めることは難しいものです。子供達の個性は時として「欠点」として見えてしまうからです。
しかし、少なくとも既存の価値観というレールに子供達を乗せて大人達の理想に沿った思い通りという考えを放棄することはできるでしょう。
そして子供達の内面をもっと見つめて子ども達の個性を承認して欲しいと思います。
子供達が何をしている時が活き活きしているのか、不平不満を言わずに黙々と活動できるのか。
こうすれば「あなたの将来は素晴らしい、有利になる、世間体が良い」といった、見栄や理想の鎧を外すことを意識した「大人達の理想の道」を歩ませるのではなく、子ども達の持つ個性が最大限に発揮できる場所を共に見つけてあげられるよう、励まし温かく見守ることが真の教育ではないでしょうか。

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎