【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『中1ギャップの原因と解消法【1】』
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「中1ギャップ」の正体とは?
小学生の頃は活発で元気な子だったのに、中学校に入学してから何か様子がおかしい、元気がないといったことが起きてしまうお子さんがいます。
特に「入学式直後の週」や「部活動の仮入部が始まったあたり」からそういったお子さんがちらほら現れます。
またGW明けの5月上旬や、最初の定期テストが終わった6月、お子さんはまさに中1ギャップなるものに悩んでいるかもしれません。
世間で言われている『中1ギャップ』とはなんでしょうか?
中1ギャップの原因
『中一ギャップ』という言葉ははっきりと定義はされていませんが、
小学生の時には何事もなく生活していたにも関わらず、中学生になり、友人関係・勉強面・部活動等において、中学校生活についていくのが難しくなることだと言われています。
ここでは中1ギャップの原因と解消法について考えてみたいと思います。
【1:新しい友達を作ることできず、クラスに馴染めない。】
入学後、同じ小学校出身の子ばかりなら、仲の良い友達が多いことでしょう。
しかし中学校には近隣の小学校から生徒が集まるため、 入学してみるとクラスメイトは知らない子ばかりということは珍しくありません。
特に、友達を作る、輪の中に入るタイミングがズレてしまうと、あっという間にクラスの中にグループが作られてしまい、自分がその中に入るのが難しいときもあります。
つまりクラスで自分の居場所がなくなってしまうのです。
勿論シャイな子や新しく友達を作るのが苦手な子もいますが、授業中も休み時間もお弁当の時間も一人では気が滅入ってしまいます。
難しいとは思いますが勇気を出して席の前後や隣の子に話しかけてみるのがいいでしょう。
勇気が出ない時やトライしてみて上手くいかないときは、まだ不安を抱えている子が多い、特に部活動の仮入部のタイミングで話しかけてみましょう。そこを乗り切る事ができれば、そこから末広がりに友達が出来ていくはずです。
【2:勉強に躓いてしまう】
勉強がついていけなくなってしまうことも、中1ギャップの原因であると思われます。
入学当初は内容も易しいので躓きにくいですが、
・小学校に比べて授業時間が長くなる
・先生が科目ごとに変わる
・英語が増え、算数が数学に変わる
と小学校の授業や学習とは一変します。そしてGW明けくらいから授業のスピードが一気に上がり始めます。
初めての定期テスト・提出物の重要性に加え、数学は方程式等の文章題、理科は物理分野、英語の文法も複雑になっていきます。
入学当初のうちに出来ないところをしっかりと復習する、小学校の頃まで戻ってでもしっかりと出来るように勉強しましょう。
【3:部活動で疲れ果ててしまう】
4月の終わりくらいから、仮入部を経て部活動が始まります。
小学校でのクラブ活動は週1回の簡単な活動ですが、中学校の運動部や吹奏楽部等は毎日のように夕方まで部活があるパターンが多いです。
コロナ禍により部活動も変則的なスケジュールになっていますが、体力的についていけず疲れてしまって帰宅後に何もできなくなってしまう子もいます。
部活後に学校の宿題をしたり、自分の趣味の時間が持てない子も少なくありません。
成長期特有の眠気に加え思春期も重なり始めるこの時期は、とにかく体力的に辛い時期となります。
ここで必要になってくるのが前回のブログでも書いた「適切なスケジュールを立てて実行する」ことです。
メリハリをつけて生活することを心がけましょう。
【4:先輩後輩の関係性】
中学校に入学すると生まれて初めて「上下関係」を特に部活で経験します。
小学生の時は年上の子でも「〇〇くん・ちゃん」と呼んでいたのに、中学校では急に敬語が当たり前になり「〇〇さん」「〇〇先輩」と呼びます。そして部活動中に先輩に指導してもらうことは良いのですが、同じ年代に命令されたり指示されたりすることも経験します 。
また優しい先輩ばかりではないのも事実で、必要ない場面で挨拶を強要する「面倒な」先輩もいます。
学校は小さな社会です。先輩との人間関係で悩むのは社会勉強の一つですが、時には先輩の指導が理不尽なときもあります。同級生や親、顧問の先生に相談するなど、一人で苦しまないようにすることが大切です。
次回『中1ギャップの原因と解消法【2】』に続く
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎