【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『 新学期9月からの勉強法 ② 』
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基本に立ち返る、1つのことをしっかりとやり遂げる
これから9月に入ると一気に受験までの時間が短くなったような気がしてきます。
陽も短くなり始め、そして徐々に肌寒くなってきます。
受験も終盤に差し掛かってきた今こそ基本に立ち返る事、自分の信じた方法を貫く事が大事です。
まず私がこの20年間塾講師をする中で、志望校に合格できなかった子達の特徴を以下にあげてみたいと思います。
1. 参考書を買いたがり、本屋に頻繁に出入りする行動が目立ち始める。
2. あれもこれも手を出し、出された課題をやり残してしまう。
3. 遅刻が目立つようになる。
4. 赤本を解きたがり基本をおろそかにしてしまう。
生徒の皆さんは自分自身の今の心理、行動と照らし合わせしっかりと前に進むようにしましょう。
当然、過去は変えられませんが、未来は変えられます。
今からでも遅くないと信じ、また気持ちを新たに頑張りましょう。
まずは夏休みのやり残しを潰す事
では、さっそく、9月に何をやるべきかを考えてみましょう。
9月にやるべき事は、新しいことに着手するのではなく、まず『夏休みのやり残しを潰す事』を最優先しましょう。
やり残しというのは例えば、夏休みの間に受けた模擬試験や、解いた問題を復習する事です。
解いた問題を血肉にする事ができなければ、リスタートも単なる時間の無駄遣いになってしまいかねません。
現役生は、学校が始まると時間確保が困難になりますので、夏のやり残しは必ず9月初旬に終わらせるという強い気持ちで取り組みましょう。
少し先の話になりますが、年末から年明け以降は復習に専念し、新しい事を始める事はお勧めしません。
ですから、実質的に腰をすえて勉強できる期間は9月、10月、11月ということになります。
つまりは、11月中旬には全てを一通り終わらせておかなければならないという事です。
9月中に過去問を解く事は重要です。かといって過去問を解いただけでは、対策として不十分でしょう。
ではいつから、いつまでに過去問題に着手しなければならないのでしょうか?
まだ志望校の過去問にじっくり目を通したことがないという人は、10月が終わるまでに最低でも5年分は終えることを目安にして下さい。(できれば10年分やれるとベストです。)
そして、できれば予備校各社から出ている予想パックを一つ終わらせておけば問題はないと思います。
学習計画があまり進んでいない人は、復習を含めるとかなり時間がかかるかもしれませんが、到達しないといけないレベルを把握するためにも重要ですので、根気強くやり抜く必要があります。
正直な自己分析と弱点補強を。
1人1人、現在の学習状況が異なりますが、受験生に当てはまるのは、共通テストと2次試験対策のバランスを上手に取ってもらいたいという事です。
現役生はもちろん、去年過去問対策をきちんとできなかった浪人生は、共通テストで痛い目を見ないよう、共通テスト対策も早めに手を打っておく必要があるでしょう。
いずれにせよ、今後は、これまで積み上げてきた勉強の中で今自分には何ができて、何ができないのかを正直に自己分析し弱点補強を中心に計画を再度練りなおせるようにする事が一番重要な事です。
また、問題演習をする際にも、入試本番を常に意識し、答えを出すのにかかる時間をあらかじめ設定しタイマー等をセットし反復により体に染み込ませましょう。
本番で焦って頭が真っ白にならないよう、模試を受ける際も、時間内で最も効率よく解くためには、どういう順番で問題を解いていくのが良いか、どういう時間配分がベストか等を考えられるとよいかと思います。
本番まであっという間です。本番までの時間を逆算して、今、最優先するべきことは何かを常に意識して、頑張って下さい。
大倉山藍田学舎 小野修一郎