【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『 受験直前期の整理と心構え ④ 』

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『 受験直前期の整理と心構え ① 』

『 受験直前期の整理と心構え ② 』

『 受験直前期の整理と心構え ③ 』

ほんの数点でも上げる努力が合格につながる。

また、試験直前に行うと脳の活動力が上がる方法について続けて書きたいと思います。
以前にも別のところで書いたかもしれませんが、そもそも脳のエネルギー源というのは、基本的にはブドウ糖だけです。
ブドウ糖というのは、体内で0から生成できるものではないため、外部から摂取する必要があります。
果物からもブドウ糖は摂取できますし、炭水化物も体内で分解されてブドウ糖になるため、ご飯やパンからもブドウ糖を摂取することは可能です。

といっても、試験直前に果物やご飯を食べるのは、実際厳しいでしょう。
また、食べすぎは胃が動き始めますから、血流は胃に多く流れ始めますし、満腹感から眠くなってしまうかもしれません。
そこで、もっと手っ取り早く、手軽にブドウ糖が摂取できて、脳の活動アップ効果も認められている食べ物を食べることで試験に望んで欲しいと思います。
それはチョコレートです。
チョコレートには「テオブロミン」という成分が含まれています。これが、大脳皮質を刺激して集中力ややる気を引き出すようです。
そして、テオブロミンには自律神経を調節する作用もあるため、リラックス効果も得られるのです。

実際に海外の研究でもチョコレートを食べることで脳の活動力がアップする効果があると実験で認められているようです。
ウエストバージニア州のウィーリング・ジェズイット大学のブライアン・ラウダンブッシュ教授等の研究によると、被験者にチョコレートを食べてもらい、15分後にコンピュータを使用したテストを行ったところ、注意力・記憶力・問題解決力を含む、脳の認知力がアップしたとのことです。
面白いのは、ブラックチョコレートよりも、ミルクチョコレートの方が効果が高いという結果が出ている点です。

ちなみに私も仕事をしていて、疲れてきたなと思った時にはチョコレートを食べるようにしています。
実際に疲れが取れたような感覚はあるように思いますがそれは、プラセボ効果の部分もあるかもしれません。
※プラセボ効果:偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事。
仮にプラセボ効果だったとしても、効果が上がるのであればとてもラッキーではないでしょうか。
気のせいだったとしても、入試本番時に精神的に少しでも前向きになれるなら、それだけでも十分試す価値はあると思います。
1点差で勝負が決まる入試の世界においては、1%でも集中力がアップする、1%でも精神的にプラスになる可能性のあるものは1つでも多く試すべきだと思います。

今回記載した、テスト直前に紙に不安を書く事やテストの直前にチョコレートを食べる事は、実験でも確かに認められているようなので、是非、試験直前に紙と筆記用具とチョコレートを用意して、試験に臨んでみて下さい。
※高校受験ではチョコレートを露骨に食べていてはいけないと思うのでマナーにはくれぐれも気をつけて下さい。

100円程度のチョコレートのパワーで、入試の点数がほんの数点でも上がるなら、それこそこんなに“おいしい話”はないと思います(笑)。
もう一人の自分と向き合い最後まで諦めず戦い抜いて欲しい心から健闘を祈っています。

大倉山藍田学舎 小野修一郎