【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『子育てで大事なポイント』
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「子育てをする中で大事なことは何ですか?」
長年塾を運営していると、親御さんから問われることが多々あります。
こういった質問に対する答えはいたってシンプルなものです。
勿論学習塾といった側面からの返答になりますが、私は「子供達の持っている個性や才能をできる限り伸ばしてあげるためのサポートをすること」であると伝えます。
では、どうやって個性や才能を伸ばすべきでしょうか。
「個性」や「才能」が必ずある。
はじめに私が伝えることはどんな子供達にも「個性」や「才能」が必ずあること、子供達の短所を見つめるのではなく長所を認めることであると思っています。
個性や才能は、人によって異なります。当然はっきりと見えるものもあれば内在していて見えにくいものもあります。
勉強ができるとかスポーツができるとか、幼い頃から高い能力を発揮する人もいますが、自身の成長に追いつかず、自己表現を含め中々内在していて見えづらい子供達もいます。
「息子(娘に))はなにも得意なことがないんです」と言われる親御さんも多くいます。
人間の個性や才能はもともと備わったものだけではないので早熟の子もいれば晩成型の子もいますし、すぐに周りに認識される物ではないのです。
さらに才能が開花するには環境因子によるものもあるからです。
むしろ、成長過程にある小・中学生の段階で突出した能力や個性などを発揮できない子のほうが普通なのです。
そして、他人より優れた個性や才能を探し求めていくことの方が難しいものです。
例えばマイペースな子は、何事にも自分のペースで時間をかけて取り組みます。
そういう才能は一見短所と間違われるため、周りからは認識されにくいでしょうがそれは立派な個性であり才能なのです。
周りの皆にすごいと言われるような能力や他者と比較して突出した才能・個性を見い出せないからといって「息子(娘)は能力や個性がない」と判断することは、子供達の可能性と潜在能力を奪うことになってしまいます。
つまり「子供達の可能性を見出してあげること」こそ子育てに必要なことなのです。
ですので「子供達には個性や能力・才能がある」という「才能の存在」を認めることからスタートしなければならないと思っています。
そういった中で必要になってくることは、子供達の長所を探して承認してあげることでしょう。
こういったことは自分の長所や個性に気づいていない子供達には大きな力となりますが、自分の長所に気づいている子供達にとっては大きな喜びにはつながりません。
なぜなら「こうしたら伸びるだろう」「褒めた時にやる気を出してくれるのではないか」という目的意識、こちらの思い通りに相手を誘導しようという意図が子供たちに伝わってしまうからです。
大人が子供の個性を承認する時に限らず、会社で上司が部下を承認する時などもそうですが、たとえ純粋に「伸ばしてあげたい」という思いからであっても往々にしてこの種の思惑や計算が裏にあることが多く、長所を承認する行為は上から目線で評価を下すことになってしまうからです。
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎