【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『 受験直前期の整理と心構え ② 』
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たった1点が合否の境目になることを忘れない
また、試験を一つ受ける度に必ずその試験で出来なった問題の分野をしっかり復習しましょう。
試験を受けて行く中で、必ず前に受けた学校で出題された問題と同類の問題が出題されるでしょう。
だからこそ、試験に出た分野は必ず復習し、次に出題された時には得点できるようにしましょう。
1点の重みを軽んじることなく、1点に執着しましょう。たった1点が合否の境目になることがあるかもしれません。
昨日より今日一戦一戦強くなっていくことで1点でも多くの点を取れるようにして欲しいと思います。
今後予想される最悪なケースの一つにセンター試験で結果がでなかった、抑えの受験校で結果が出なかったといったことが起きます。
もしそのような状況に陥った時は、気持ちをどう切り替え、どう戦略を練り直せば良いのでしょうか?
直前期の整理と心構え
国公立大の場合、センター試験の結果が悪いと「逆転はほぼ不可能」となります。
東大のように個別試験(2次試験)の配点が大きい大学であっても、やはり、センター試験の高得点者が合格します。
いくら東大模試でAやBなどの判定を出したことがある受験生であっても、センター試験で失敗した人の大部分が不合格になっています。
センター試験の結果が最悪であった場合、「模試では点数が取れていたのに、本番ではボーダーぐらいしか取れなかった」というケースであったら十分逆転も期待できます。
しかし、「ボーダーよりだいぶ下の点数しか取れなかった」という場合は、最初に述べたように逆転は不可能に近いため、受験校の選択はじっくり考えないといけません。
それでも一縷(いちる)の望みを抱いて突入するのか?それともレベルを下げて他の大学に臨むのか?仮に私が現役の受験生であれば、本当に行きたい大学にこだわると思います。
私自身、受験生だった頃は医学部にこだわって4浪しました。
勿論4浪したことは私の財産ですし、とても幸せな環境であったと思います。
そういった経験を通して今思うことは、若い頃の1年や2年の浪人生活ぐらいはなんてことないでしょうし、大学入学後の努力次第では就職にも大きく響かないでしょう。
むしろ、現役ですんなり入るよりもそういう挫折を経験した方が良い場合もあるのかもしれないと思います。
しかし、2年以上の浪人は出来る事ならしないほうが良かったと思っています。
マンネリ化した悪習慣を取り払うことは、並大抵の努力では不可能に近いものであったと思います。
悪習慣がそれまでの日常となってしまっていますから、非日常を受け入れることはとても難しいことでした。
また、多浪のデメリットにさらに追い討ちをかけるようですが、各大手予備校のデータ等では、3浪以降は成績が下がる人が多いという数字もあるくらいです。
そして、ここが一番重要であると思うのですが、両親の金銭的・精神的負担を考えたり、自分自身の人生設計における先々の支障や、現状入ることができるご縁のある大学に入学し大学院まで行くことを視野にいれ、与えられた環境で努力することを選択することを2浪か3浪の時点で気が付くべきでした。
こだわりや自身の夢を最後まで諦めず貫いたことは今も私の誇りとなっていますが、自分自身の夢という我を通すことでとても大きな代償も背負ったのだとも思っています。
つまりは、何にこだわり、どこで線を引くかという決心を早い段階でつけることが必要であったのだと思います。
山に登ることよりも下山する覚悟を決めることの方が、とても大きな決心が必要なことであるのと同じなのです。
私にとっては、それまでの哲学を変える大きな経験となりましたから、悔いはありませんし、もう一度同じ場所に立たされても同じ過ちを繰り返さないと声を大にして言えると思っています。
皆さんも自分自身のことですから焦ることなく、じっくり考えて悔いのないような答えを出して欲しいところです。
それが必ず今後の人生の指針になります。自分自身の哲学を磨く上でもです。
『 受験直前期の整理と心構え ③ 』に続く
大倉山藍田学舎 小野修一郎