【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『受験について必要な能力を考える【1】』

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『自分が思っている限界の向こう側に進む為に【1】』 

『自分が思っている限界の向こう側に進む為に【2】』

受験に大切な『得点管理能力』

今回のブログでは「受験について」を書いていきます。
まず、昨今の入試は「2種類の能力」が求められていると考えます。

まず1個目は「問題を解く能力」です。
もう1個が非常に重要な能力で「メタ認知と企画実行能力」です。
いわゆる「敵を知り己を知れば百戦危ふからず」というものです。
私自身、情報収集・過去問分析などを塾やご家庭共々目の下にクマができるほど行ってきました
しかしあまりにも多くの受験生が「問題を解く能力」を重視しすぎるあまり、「メタ認知と企画実行能力」を軽視していると感じることがありました。
実際、当塾から志望校に受かっていった子供たちの多くは、受講当初「メタ認知と企画実行能力」の欠如が見受けられました。

例えば、入試が終わって「受かっているか分からない」というのは、「現状認識が甘かった(メタ認知の欠如)」が大半です。
「合格最低点や各入試科目の配点・難易度をもとに綿密な得点シミュレーションを行い、狙った得点を確実に取るための戦術構築(企画実行能力」ができていれば、結果として試験直後の段階で「受かった!」という確信が持てるでしょう。
つまり「メタ認知と企画実行能力」があれば「滑り込み合格」を狙って合格を出せる確率もあがってくるはずなのです。

指針として重要な「偏差値」

受験において切っても切り離せないのが「偏差値」です。

そもそも偏差値が「異なる母集団や異なる試験問題のもとでは大きく変動する」ことはよく知られています。

では上位校を志望する受験生の集団が同じ問題を受験するような模試で算出される偏差値は、本当にあてにならないのでしょうか?
「その偏差値はあてにならない」という方たちもいるのが現実ですが、実は想像以上に「あてになる」と言わなければなりません。

模擬試験で算出される偏差値は「その時点での自身の立ち位置を正確に示すもの」です。
塾や予備校の模擬試験の最終回は一般的に12月です。この時点でまだ入試までには1〜2ヶ月の猶予があります。受験は水物といわれますが、受験まで残り1〜2カ月の過ごし方で、逆転の可能性はありますし、逆転されてしまう可能性も当然あります。

まず、A判定(ある偏差値以上)の多くの人達はきちんと80%以上合格していきます。上位校合格者の多くは、この1~2ヶ月間受験生の学力の相対順位はほぼ変化せずに推移するものです。
逆に入試直前の追い込み期に順位が変化しない、それこそC・D・E判定が出た人にとっては絶望的です。

私自身、塾講師としてある程度の段階で子供達の志望校に的を絞った指導にシフトチェンジしていきます。指導中判定がC・D判定であったりする時期もありますが、本番は分析した問題が必ず出るから必ず受かると自分自身、子供達を言い聞かせていたものです。

ところでこのような事実は何を意味するのでしょうか。C・D判定は本当に絶望的なのでしょうか?
多くの受験生は入試直前期になっても、それまでの勉強方法を加速するだけでは質的な変化はないと考えて間違いありません。

そのような中で自己流の殻を脱し、志望校の分析、トレンドの分析をした上で質の高い学習をすることで、合格する可能性は上がっていきます。

「受験について必要な能力を考える【2】」に続く

大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎