【とにかく子どもの面倒をよく見る、大倉山藍田学舎学長からのメッセージ】『正しい記憶法を脳のメカニズムから理解する ①』
前回ブログはこちらから。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
記憶力・理解力というのは、勉強だけでなく日常生活においても非常に重要な能力です。
正しい脳のメカニズムを知り正しく脳をコントロールすることで、もし勉強に関係するさまざまな悩みを改善できるとしたら、すぐにでも正しく取り入れてトライしない手はないでしょう。
そのためにまず、世間一般で言われる科学的エビデンスに基づく正しい知識を収集していきましょう。
記憶のプロセスがあるから効率の良い記憶法の確立を
子供達のみならず人間には個人差があるとはいえ、勉強をしているとどうしても問題になってくるのが「記憶力」です。
そもそも記憶のメカニズムに関しては『エビングハウスの忘却曲線』でも示されているように、人間はそもそも「古い知識から忘れられ、新しい知識を吸収していく」生き物です。
たとえそうだとしても、せっかく勉強したことをすぐに忘れてしまうとなるととても切ないものです。
しかし、長期間にわたってものを忘れにくくする方法があるといいます。
簡単に説明すると、記憶には3つのプロセスがあり、脳が記憶するときの仕組みを知ることで効果的に記憶を定着させることができるというものです。
記憶力が上がると、様々な勉強の成果が効率的に上がっていきますのでしっかりと脳のメカニズムを踏まえた工夫をしていくことをお勧めします。
記憶には3つのプロセスがある
記憶には「記銘」「保持」「想起」の3つのプロセスがあります。
①「記銘」とは覚えること。
②「保持」とは記憶を貯蔵しておくこと。
③「想起」とは貯蔵してある記憶を必要なときに取り出すこと。
人間は必ず、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚という五感を介して脳に情報を送ります。
そして記憶することや学習すること、判断することなどの処理をしています。
記憶したいものを長期間しっかり覚えるには、五感をしっかり働かせることは自身を飛躍させるひとつの手段となります。
働かせる感覚器官が多ければ多いほど、記憶は強化されやすく、長期間にわたって残りやすいとされています。
「忘れっぽくて困る」「記憶力に自信がない」という人は、実は「記銘」「保持」に特に問題はないことが多く、「想起」に問題がある事が多いです。
特に授業で習ったこと、出会った人の名前が思い出せないなどの場合は、「想起」のプロセスに問題があると考えられます。
つまり忘れっぽいと感じている人達の多くは、「覚えられない」のではなく「思い出せない」だけです。
ですから、必要なときに必要な記憶をいつでも引き出せるように「五感を軸にしたアクセント付け」を意識して勉強してみるといいでしょう。
こういった場合においても、五感をうまく使って覚えることで記憶にアクセントがつき、うまく想起されやすい形で記憶を操ることができるようになるようです。
人間に与えられた五感をフル活動させて記憶することで、 これまでのキャパシティを超えていくはずです。
『正しい記憶法を脳のメカニズムから理解する ②』に続く
大倉山藍田学舎 学長 小野修一郎