大倉山藍田学舎学長 小野修一郎の『教育観』とは
現在日本の教育水準は、ゆとり教育のあおりと怠慢な教育により、世界から取り残されているといっても過言ではないでしょう。私は、世界に取り残されつつある今後の日本の教育には、
「先生は棒読みトーク&チョーク型の授業ではなく、子供達に感動を与える授業をすべきだ」
と思っています。そして、大切な事は、子供達の心に響く”パフォーマンスの必要性”ではないでしょうか。
例えば、地図を色が隣り合わないように塗り分けるには4色あれば十分である(つまり4色あれば地図は塗り分けられる)等。他にも一生懸命考えて、それで自分でわかった時の達成感を味わえることを与えてあげる環境を作ることでもあると思います。こういった教育は私塾にこそ求められるものであると確信しております。
現在、私塾の使命が合格させるから全ての生徒の学力を上げることに劇的に変わり、逆に全ての生徒の学力を上げるためには教える側に哲学が必要になってきています。その哲学とは、『正しい倫理観の下に本質を見抜く力を養う教育を行う』という言葉の他にはないでしょう。
私は、塾教育には徹底した個別形式が望ましい形態であると思います。
講師と生徒達の息が通い対話が弾む一方通行ではない双方向の授業が必要であると感じるからです。また、どんなに成績優秀な子達であったとしても、疑問に思う所やつまずく所は千差万別であり大人数の授業ではフォローしきれない場所が出てきてしまうからでもあります。
受験には、豊かな個性というよりは、型にはまった正確さが要求されます。しかし受験が全てというわけではありません。むしろ受験に勝ち抜いた後が生涯通じた勉強のスタ-トラインであり、様々な分野にアンテナをはり、博識を高めてもらいたく思います。
「わかるまで教える」をモットーとする毎日の指導の中で、「勉強の仕方」を教え少しずつ生徒の「自立心」を育んでいきます。その中で子供達にやる気が湧き、成績が上った時の生徒の笑顔こそが、教師の頑張りの源となっています。
ひとえに塾の在り方は、生徒一人一人の成績を向上させ目標を達成させる事は言うまでもありませんが、進路決定後まで気軽に相談しにこられる、面倒を見ることが出来る事が、学校教育との大きな相違点になるのではないかと考えています。多くの学生達に当塾を利用して頂き、勉強はただシステマチックに問題を解くのではなく頭の中で咀嚼する事を習慣化する事で学ぶ事は楽しい事だと感じてもらいたいと思います。また、様々な目標に向かっている先輩達を間近で見ることで、生徒一人一人に何かを感じ取って成長してもらえればと思います。